アマルフィ大聖堂の魅力に迫る!歴史を学べる観光名所!

日本からも訪れる人が多い人気のイタリア。

ピザやパスタなどをはじめとするイタリア料理、世界遺産や有名な建築物など、イタリアのイメージは尽きることがありません。

 

そんな魅力あふれるイタリアの南部には世界で一番美しいと言われる「アマルフィ海岸」があります。

アマルフィ海岸にある街「アマルフィ」を訪れる人なら誰もが目にする「ドゥオモ」と呼ばれる大聖堂を皆さんはご存知ですか?

 

そんな今回は、美しさだけじゃなく、歴史あるアマルフィ大聖堂に焦点をあててご紹介していきます。

 

画像出典:https://goo.gl/79zkUj

 

アマルフィ大聖堂とは?

 

階段の下から見た大聖堂

 

アマルフィ大聖堂はイタリア語で「Duomo di Amalfi」と表記。

イタリアのアマルフィにある大聖堂で、街の中心部かのドゥオーモ広場から62段の階段を上った場所にあります。

 

新約聖書に登場するキリストの12使徒の一人である、アマルフィの守護聖人の「聖アンデレ」に捧げる為に、9世紀に建てられたと言われています。

大聖堂には守護聖人である聖アンデレが祀られており、元々漁師だったとされていることから、聖人アンドレは漁師や船乗りの守護聖人と言われています。

 

アマルフィ大聖堂の階段

 

また、大聖堂は現在に至るまで、7回の改修がなされており、ロマネスク建築、バロック建築、イスラーム建築、ロココ建築、ゴシック建築、ビザンチン建築など様々な建築様式が混在。

その時代によって用いれられた建築様式こそが、より歴史を感じさせてくれることは間違いありません。

 

  • 1180年・・・鐘楼の建設が始まったが、この年から完成するのに100年以上かかった
  • 1206年・・・聖アンデレの聖遺物が大聖堂に運び込まれたと言い伝えられている
  • 1208年・・・地下聖堂が完成し、聖アンデレの聖遺物が安置された
  • 1891年・・・教会正面が改装。外壁はストライプのマーブル模様で、アマルフィ地域では珍しいものになっている

 

アマルフィは小さな街ですが、そんな場所に立派な大聖堂があることに驚く方も多いです。

日本にはない歴史を感じに、ぜひ訪れてみて下さいね!

 

 

大聖堂のみどころポイント

 

街からみたアマルフィ大聖堂の風景

 

大聖堂はみどころが多いのでどれもこれも必見と言えますが、ここではポイントを押さえてご紹介していきます。

 

天国の回廊(Chiostro del Paradiso)

 

出典:http://tabiisara.com/column/sightseeing/Europe/Italy/43_237648_1439297305.html

 

アラブ風のデザインが印象的な回廊です。

1266年~1268年にアマルフィの上流階級市民墓所として、大司教であるフィリポ・アウグスタリッチョにより建設されました。

名前にもなっているようにまさに「天国」といえるような場所で、流れるような美しさと神秘的な柱が2本ずつ、合計120本立ち並んでいるのがとても印象的な空間です。

ここに足を運んだら、どこかイスラム文化の影響を強く意識することでしょう。

 

出典:https://tripnote.jp/italy/amalfi

 

また、小さな中庭には南国をイメージさせる植物が植えられており、異国情緒溢れる空間です。

真っ白い回廊と緑豊かな中庭、柱と柱の間から青空のコントラストが非常に美しく、天国の回廊の名にふさわしい場所だと納得してしまいます。

訪れた際は、喧噪から離れ静かな時間の流れを感じて下さいね!

 

また、回廊の奥にある小さな礼拝堂にも美しいフレスコ画があります。

傷みが激しいですが、歴史の重さが伝わるので、見逃すことが無いよう必見です。

天国の回廊は17世紀頃から廃墟のようになっていましたが、後に修復され1908年に公開されるようになりました。

 

大聖堂の宝物館

 

大聖堂の宝物館

出典:http://travelreport.blog118.fc2.com/blog-entry-1042.html

 

天国の回廊の後、順路を進んでいくと宝物館につながっています。

博物館、美術館のようで豪華な宝物が展示されています。

宝石がちりばめられた飾りや見事な装飾が施された聖遺物、17世紀の銀製の杖や司教冠ミトラなど豪華な物が展示されています。

普段なかなか見ることができないような宝をここでは見ることができますよ。

 

 

地下礼拝堂(クリプタ)

 

地下礼拝堂の

出典:https://blog.goo.ne.jp/koubou-yae/e/d97be4d79e93e404460a17d2c0cff94c

 

地下には豪華な礼拝堂があり、この大聖堂の心臓部分ともいえる場所です。

アマルフィの守護聖人である聖アンデレの頭と骨がここに聖遺物として保管されています。

 

第4回の十字軍遠征の時に枢機卿ピエトロ・カプアーノによってアンデレの遺体はコンスタンチノープルからアマルフィに運ばれ、1208年5月に、この地下礼拝堂(クリプタ)に隠されたと言われています。

以後、地下礼拝堂(クリプタ)は1600年に修復されており、祭壇と大きなアンデレの像が置かれています。

 

地下礼拝堂の天井

出典:https://blog.goo.ne.jp/koubou-yae/e/d97be4d79e93e404460a17d2c0cff94c

 

天井や壁は大理石で埋め尽くされており、神聖である空間とその豪華さは芸術とも言え、ため息が出るような素晴らしい場所です。

また、”最後の晩餐”、”キリストの受難の場面”などが描かれた美しいフレスコ画が描かれているのでこちらも必見です。

 

大聖堂内部

 

大聖堂内部のバロック様式

 

地下礼拝堂クリプタから階段を上ると大聖堂の内部に繋がります。

大聖堂は三廊式。

大聖堂内部はその素晴らしさから、聖堂というよりもお城や宮殿を思わせるような美しさです。

内部はバロック様式で18世紀に改築されています。

天井画や装飾が非常に繊細で、「キリストの鞭打ち」、「使徒アンデレの磔刑」、「サンタ・マンナの奇跡(マナの奇蹟)」といった天井画が見事なまでに描かれています。

 

 

祭壇の手前にある石棺は枢機卿ピエトロ・カプアーノの棺です。

枢機卿ピエトロ・カプアーノは1214年に亡くなっていますが、聖アンデレの遺体をアマルフィに運んだ人物で、大聖堂の拡大や市街の整備にも大きく貢献したと言われています。

 

また、大聖堂内の礼拝堂には聖アンデレの胸像があり、その隣にはキリストの聖なる棺があります。

こちらも見逃さないように見学してくださいね。

 

 

ファサードとブロンズの扉

ファサードとブロンズの扉

出典:http://www.ishimaru.ne.jp/travelogue/italy08.html

 

大聖堂の正面部分ファサードは1861年に崩壊してしまい1891年に再建されたものと言われています。

ストライプのマーブル模様なので、非常に珍しいタイプ。

金色に輝いているのが印象的で、ファサードの下部には、12使徒が描かれています。

そして最後に、ブロンズの扉があり、キリストやマリアなどが刻まれています。

こちらはコンスタンティノープルにて鋳造されて1060年に運ばれ、1065年に取り付けられたと言われています。

 

 

鐘楼

建築するにあたり100年近くかかったという鐘楼はムーア様式で、完成した1276年の当時のまま残っているといわれています。

 

アマルフィ大聖堂の基本情報

名称:アマルフィ大聖堂(Duomo di Amalfi)

住所:Piazza Duomo, 84011, Amalfi, Italy

入場料:3ユーロ

備考:日本語のパンフレットあり

 

 

まとめ

アマルフィにある大聖堂についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

アマルフィ大聖堂は、キリストの12使徒のである聖人アンドレに捧げるために作られたと言われており、非常に美しく芸術的で一つ一つをゆっくりと見てまわりたいような見所が多い大聖堂です。

 

日本語のパンフレットもあるので、入場料を払ってでもぜひ内部を見学するのがおすすめです。

また、大聖堂のまわりはハイシーズンは昼でも夜でも賑わっています。

ぜひアマルフィを訪れる際には、大聖堂をじっくり観光してみてくださいね。