
【夢を叶えるインタビューVol.17】行動力で世界を変える!高校生プロアーティスト
こんにちは、Synchronicityのしょーたろです。
第17回目の今回は、17歳の可能性溢れる高校生プロアーティストの方に夢インタビューしてきました。 5月13日の世界一周学校 文化祭にて、一緒に「夢キャンパス×高校生デザイナー」イベントでコラボし、その流れで今回の夢インタビューを引き受けてくれました。
「高校生?」だからと言って甘く見るとヤケドしちゃいます。 17歳ながら既にプロのアーティストとして仕事もしている彼の言葉からは、我々大人世代も学ぶべき内容がたくさんありますし、それ以上に彼の行動力と夢の実現に向けた覚悟、度胸には圧倒されます。
それでは一緒に、高校生プロアーティストである法泉寺くんの夢インタビューを見ていきましょう!
<自己紹介>
Hayate Hosenji現在、国際基督教大学高校(ICU高校)3年生(17歳)。 アプリ制作会社である「株式会社Engeek」にてデザイナーを勤める。
将来は、アメリカにあるPixar animation studiosを活躍の拠点とし、アーティストとしてアート界のみならず、ファッション、ダンスなど様々な業界に影響を与えられる人物となることを志す。
今年(2017年)の7月~8月にかけて、文部科学省の「トビタテ! 留学JAPAN」による一ヶ月のアメリカ留学に参加。 ICU高校卒業後は、アメリカの大学に進学予定。
〈主な活動実績〉
・「第32回住友生命子供絵画コンクール」4年連続受賞(内2回ルーブル美術館にて展示)
・「第20回川崎ジュニア文化賞」大賞を受賞し、オーストラリアに親善大使として訪問。
・「JAM 2nd audition」29歳以下プロアマ不問のアートクリエイティブ部門においてファイナリストに残る(最終審査においてRed Bull Japanにて展示)
・2017年4月より「株式会社Engeek」デザイナー。
・「Monster exhibition 2017」において7月14日(金)〜7月18日(火) 渋谷ヒカリエにて展示。Instagram: http://instagram.com/hayatehosenji
しょーたろ: 今日は学校帰りに夢インタビューに協力いただきありがとうございます。 学校という言葉がスゴく懐かしく感じます。 自分の高校時代を思い出すと、法泉寺くんの様に社会との接点がある訳ではなかったので、既にプロのアーティストとして多方面で活躍している姿を見ると純粋にカッコイイと思います。 そんな法泉寺くんですが、やはり昔から絵を描くことが好きな少年だったのでしょうか?
法泉寺くん: こちらこそありがとうございます! 自分の可能性を拡げるために一人でも多くの社会人の方とお会いしたいと思っているので、夢インタビューを受ける機会をいただけて本当に嬉しいです!
昔から絵を描くことが好きで、小学校の低学年の頃から描き始めていたと思います。 描き始めの頃は「プロになりたい」とかそういう願望はありませんでしたが、小学校の4〜5年生の頃からプロを意識し始めるようになったと思います。
しょーたろ: 「小学4〜5年生でプロを意識し始める?」やっぱり法泉寺くんはスゴいですね! 小学4〜5年生って言ったら、僕はカナヅチで泳げなかったので、水泳教室に通い始めたタイミングです(笑)。
アーティスト系の分野はあまり詳しくないのですが、絵を描くプロになるとは具体的にどんなイメージを持っていたんでしょうか?
法泉寺くん: そんなに具体的なイメージを持っている訳ではなかったです。 当時は社会というものを知らなかったので、単純に「絵を描く=画家」だと思っていたので、漠然とですが画家になりたいなと思っていました。
しょーたろ: なるほど。 画家に限らずアーティスト系のプロを目指すということは、一般的な「大学生 → 会社員」とは異なるレールを進むことになりますが、その点についてご両親や周りの方からの理解はあったのでしょうか?
法泉寺くん: 実は、僕の母親はファッションデザイナーとして働いていたため、毎日決まった時間に会社に行くサラリーマンとは異なる働き方をしていました。 そんな母の下で育てられた僕ですが、ある時に祖母が絵を習い始めて、僕もそれがきっかけで「お絵かき」をするようになったんです。 その時に祖母が「この子(法泉寺くん)の絵は面白い!」と言ってくれて、家の近くの絵画教室に通うことになりました。 絵画教室の先生は、初めて自分の絵を見たとき、本当にありがたいことに「基礎を教えてしまうとせっかくのものが消えてしまうおそれがあるし、逆に基礎はいつでも身につけられるから、彼の思うがままに描かせてみよう」と仰ってくださり、他の生徒とはずれて僕一人だけ自由に思いっきり絵を描かせていただいていたのを覚えています。
しょーたろ: そのお話を聞くと、改めて子供の才能を活かすも殺すも大人の責任で、子供に対する大人の言動や意思決定はその後の人生を左右するくらい大きな意味を持つものだと感じました。 ファッションデザイナーの母の下で育ち、絵画に興味のある祖母がいて、法泉寺くんの絵の才能を見抜けた先生と出会う。 育った環境も素晴らしいですが、それ以上に当時の絵画教室の先生の判断は本当に素晴らしいと思いました。
法泉寺くん: 僕自身もそれを感じています。 今の自分があるのも当時先生が僕に自由に絵を描かせてくれたお陰であって、もし通常通り基礎から学んでいたら、今のような絵を描くことができていなかったと思います
しょーたろ: 自分でもそれを自覚してちゃんと感謝の気持ちを伝えられるところも法泉寺くんの素晴らしいところです。 話せば話すほど「本当に高校生か?」と思いたくなります(笑)。 先ほどのお話だと小学4〜5年生辺りからプロを意識し始めたとのことですが、何かプロを意識し始めるキッカケはあったのでしょうか?
法泉寺くん: もちろんありました! 絵を描き始めてから次第にコンクールに自分の絵を出展し始めたのですが、小学3年生の時に ”住友生命子供絵画コンクール” という業界では有名なコンクールに絵を出展しました。 銀賞以上だとフランスのルーブル美術館に飾られることになっていたので、相当気合を入れて臨んだのを覚えています。
しょーたろ: ルーブル美術館! スゴいですね! フランスに留学していたのでよくわかりますが、ルーブル美術館に飾られるって相当スゴいです。 それでコンクールの結果は・・・?
法泉寺くん: 小学3年生の時は秀作賞に終わって、ルーブル美術館に行くことができませんでした。 あの時は本当に悔しくて悔しくて、一人で大泣きしましたね(笑)。 ただ、その時の悔しかった経験がバネになって、小学4年生の時に銀賞を取らせていただくことができ、憧れのルーブル美術館に行くことができました。 誰もいないルーブル美術館の中を歩き回ったり、モナリザの絵画の前で模写したり、学芸員によるワークショップを受けさせていただいたりと、普通ではできない貴重な経験をさせていただきとても嬉しかったのを覚えています!
しょーたろ: 勝ち負けという表現が正しいのかどうかわかりませんが、小学3年生の時の悔しかった経験から法泉寺くん自身が本当に絵が好きだということを認識して、その後1年間の努力でその才能に磨きがかかったんですね。 パリは芸術の都として有名ですが、他にも何か感化されるものを見つけましたか?
法泉寺くん: 小学4年生時にフランスに行った際に、パリのモンマルトルの丘にあるサクレクール寺院(画家が多く集まる聖地)に行ったのですが、周りにいる多くの画家の方々の仕事ぶりを見たときはとても感化されたのを覚えています。 そのとき彼らの絵を描く姿を見て、僕も同じ様に絵を描きたいと強い衝動に駆られました。しかし、そのとき僕は手元にスケッチブックがありませんでした。 その辺りに売っているだろうと思って探しても中々見つからない・・・