【ゼロからわかるファイナンス】ファイナンスとは?

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元投資銀行マンが語る【ゼロからわかるファイナンス】

第1回目 ファイナンスって何だろう?

 

早速ですが質問です!

「ファイナンス」という言葉を聞いてどんなイメージをお持ちですか?

「金融関係の仕事をしてるわけじゃないから関係ないでしょ?」

「数字がたくさん出てくるから文系の私にはちょっと・・・」

「まずは簿記から始めなさいって言われたけど、ちょっと面倒臭い。」

こんなイメージを持っている方が多いと思いますが、全て×です。

 

「仕事の内容に関わらず、知らず知らずの内にファイナンスの世界に飛び込んでいるんです」

「私はバリバリの文系人間ですが、日系・外資系の投資銀行でM&Aアドバイザーとしてファイナンスを駆使して仕事をすることができました!」

「簿記がわからなくても(仕分けが出来なくても)ファイナンスの概念を掴むことは可能です」

こんな風にお答えしたら、少しは勇気が出てくるでしょうか?

 

「いやいやそうは言っても、ファイナンスってそもそもカタカナ英語だしよくわからないよ〜」

今わからなくても大丈夫です。

これからファイナンスを学びたいと思っている人

ファイナンスを学ぶ必要性を感じているものの、どこから手をつけたらいいかわからない人

過去にファイナンスを勉強したけれども分かりづらくて挫折してしまった人

【ゼロからわかるファイナンス】ということで、今回は「そもそもファイナンスって何だろう?」という問いについて、一緒に考えていきたいと思います。

 

ファイナンスって何だろう?

またまた質問ですが、ファイナンスって何だと思いますか?

“finance”という英単語の意味を調べてみると「金融」とか「財務」といった和訳が出てくると思います。

「金融」って聞くと、パッと思い浮かぶのは銀行や証券会社といったいわゆる金融業界に属する会社でしょうか?

「財務」と言われたら、人によっては突然「何だろう?」となってしまう方もいるかもしれませんが、財務省とか会社の中の財務部といったら何となくイメージが付くでしょうか?

 

「じゃあファイナンスって言う時には、一般的にはどっちの意味なの?」

こんな疑問が出てくると思いますが、「金融と財務の両方です!」というのが僕の答えです。

 

金融って何だろう?

「金融」というのは「お金を融通する」と書きますが、その言葉通りお金を持っている人からお金を必要としている人に対してお金を融通する、つまりお金を貸したり投資したりすることを意味します。

 

これを見て「ふーん」と思わないでください!

実は皆さんもこの「金融」という仕組みを通じてお金の貸し借りを行なっているんです。

 

「いやいや、私はお金を貸したり借りたりしていない!」

じゃあ質問を変えてみましょう。

「銀行口座を持っていますか?その口座にお金を預けていませんか?」

日本という国に暮らしている以上、ほとんどの人が銀行口座に預金という形でお金を預けていると思います。

(ちなみに民間銀行にお金を預けることを預金といい、ゆうちょ銀行にお金を預けることを貯金といいます!)

じゃあ一般の人々が預けたお金を銀行はどうしているか?

ここまで読まれたらもう分かりますよね?

そう、銀行は人々から預かったお金を、お金を必要としている会社や個人に貸しているんです。

お金を貸す時には借りている会社や個人から利子をもらいますから、その一部をお礼として、預金者に利息として支払っているんですね。

 

上の例は自分が銀行にお金を預けている時の例ですが、マンションや一軒家を買う時に住宅ローンを借りたり、車を買う時に自動車ローンでお金を借りている人は、さっきとは逆で自分が借りる人としてファイナンスの仕組みに入っているんです。

 

財務って何だろう?

ここまで読んでいただいて、ざっくりと「金融」について理解してもらえたと思います。

では次に「財務って何でしょうか?」

 

財務の財は、財政とか財産とか、何かお金に関係しそうな言葉ですね。

務は義務とか役務とか、何か自分が務めを果たすものみたいなイメージでしょうか?

財務とか簡単にいうと、金融という仕組みを通じて融通してもらったお金の使い道を考えたり、逆に何かに必要なお金をどうやって融通してもらうかを考えて実行することです。

国で例えると税金等で集まった国家予算の使い道を考えたり、会社でいうとどの事業にどれくらいのお金を使うのかを考えたりするってことです。

 

この説明を見て何か気づくことはないでしょうか?

「もしかして・・・」と思ったあなた、鋭いですね!

そうです、金融と財務は全く別のものではなく、それぞれが相互に関係し合っているんですね!

どこかからお金を調達してそれを事業に使う会社を例にとった場合、金融と財務の関係性は下図のようなイメージになります。

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同じFinance(ファイナンス)といっても、銀行や証券会社にいると「金融」という名の付く部署がたくさんありますが、一方で事業会社には「金融」ではなく「財務」という名の付く部署が目につくと思います。

これを見ても分かる通り、ファイアンスの世界にはお金を融通する役割をおっている銀行や証券会社が存在し、調達したお金をどう使うかを考える(財務)事業会社が存在することが分かりますね。

 

ファイナンスの全体像

では改めて、ファイナンスって何なのかについて整理してみましょう!

ファイナンスには大きく分けて「金融」と「財務」という二つの側面があり、「金融」はお金を持っている人からお金を必要としている人に対してお金を融通すること、「財務」は金融という仕組みを通じて融通されたお金の使い道を考えたり、何かする時に必要なお金をどうやって調達するのか考えることを言います。

 

この二つはそれぞれ別々に独立しているものではなく、相互に密接に関連し合っているんですね。

お金の貸し借りを考えても、貸す側と借りる側の両方の立場の人がいて取引が成立するわけですから、当たり前と言ったら当たり前ですよね?

 

そして今回の説明で一番大切なのは、ほとんどの人が意識していなくてもファイナンスの世界に既に入り込んでしまっているということです。

銀行に口座を開設してお金を預けている人、年金を納めている人、保険に加入している人、などなど・・・

お金を出している裏側には預かったお金を運用する機関が存在していて、自分たちのお金が見えないところである企業に貸し出されていたり、株式投資に回っていたり、他にお金を必要としている個人に貸し出しされていたりと、ファイナンス活動を構成する大切な要素として機能しているんです。

 

「自分がファイナンスの世界に入り込んでいるのは分かりました!でも、自分が預けているお金の行き先は見えないの?」

資本主義経済で生きていくために大切なお金。自分の預けたお金がどこでどのように融通されているのか、気になりますよね?

でも銀行にお金を預けているだけだと、自分のお金の行き先がわからない。

実はお金の融通の仕方には直接金融と間接金融という2つの種類があるんです。

第2回目の投稿では、直接金融と間接金融の意味とその違いについて説明します。

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ABOUTこの記事をかいた人

Kanye

大手日系証券会社、外資系投資銀行でM&Aアドバイザーとして活動。成長よりも楽しさを求める人生に方向転換し、皆んなが助け合える小さな世界を創るために起業。