【人生でしたいことを見つける本】自分の時間を取り戻そう

“やりたいことをシェア”するために必要なこと。それは死ぬまでにやりたいことリスト(僕たちはBucket Listと呼んでいます!)を実際に作ってみることです。

Airbnbで民泊を始めようと思っても、泊まってもらう部屋(シェアできるもの)を準備できなければ始められませんよね?

 

でもやりたいことリストを作るのって少し労力の要る作業で、過去の自分を振り返ってみたり、何が好きなのかを考えてみたり、いつもとは違う場所に足を運んでみたりと、ちょっと時間がかかります。僕もそうでしたら、普段の生活を漠然と生きていると、初めからアレコレ出てこなかったりして、逆に「大丈夫かなー?」と思ってしまうこともあります。

こんなことを言うと、「忙しくて時間がないから、やりたいことリストなんて作ってられない」って思う人も出てくると思います。

じゃあ発想を変えて「忙しい毎日から抜け出して、自分のための時間を作りましょう!」というのが今回のテーマです。

 

僕の大好きな著者の一人に社会派ブロガーのちきりんという人がいます。プロフィールによると、バブル期に証券会社に就職し、その後、米国での大学院留学、外資系企業での勤務を経て、現在は文筆活動に専念されている方です。

そのちきりんさんが最近面白い本を出版されました。それが、「自分の時間を取り戻そう」です。

水色カラーで可愛らしいイラストが表紙に書かれた、ぱっと見ソフトな印象を受ける本なのですが、これまでの生活習慣をガラッと変えてしまう様なインパクトのある本です。

 

本書の序章には、実在しそうな4人の人物が登場します。

  • 若くしてマネージャーに昇格するも、自分の抱えるプロジェクトと部下の担当するプロジェクトの管理で労働時間が大幅に伸びてしまった正樹さん
  • 子育てと仕事に追われる中、巡ってきた仕事場での新しいチャンス、学校に通う子供の心配、義父母との関係に悩むケイコさん
  • リーマンショック後の就職活動でなんとか獲得した内定先で長時間労働を強いられ、フリーランスになっても長時間労働から逃れられない陽子さん
  • 大学時代に企業して数十人規模の会社に成長させたものの、多くの社員が真夜中まで働いているのにスピードを失い始めた会社に危機感を感じる勇二さん

 

この4人のプロフィールを見て、「私もこんな感じ」と思った人も少なくないんじゃないでしょうか?この4人に共通する表面的な問題、それは忙しすぎて自分の時間がないことだと思えます。

(ちなみに僕は、ある方から忙しいの語源 ~心を亡くす~ を聞いてから、最近は忙しいという言葉を使わないように気をつけています。)

 

では、抱えている問題について、この4人がどのように対処しようとしているのか?

  • 正樹さんは、長い時間働くことによって問題を解決しようとしている
  • ケイコさんは、すべてのことを「やるべきこと」と考え、全部やろうとしている。なにもかも完璧にやろうとしている
  • 陽子さんは、不安感が強すぎて、NOと言えなくなっている
  • 勇二さんは、「とにかく頑張る」という思考停止モードに入ってしまっている

 

表面的には時間が足りないという共通の問題を抱えている4人ですが、ちきりんさん曰く、本質的な問題は「生産性が低すぎること」「生産性の概念を理解していない」「生産性の向上こそが問題の解決に必要と理解できていない」ことだと言っています。

 

生産性という言葉はいまいちピンと来ませんが、要するに「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことだと言います。

ちきりんさんは本書の中で、シェアエコノミーや学校教育、公共インフラの建設といった複数の例を挙げて生産性について説明してくれていますが、私たちが犯しやすい間違いとして、「生産性の議論」と「価値がゼロ以上あるかどうかの議論」を混同してしまうことがよくあります。

確かに言われて見ると、ある物事に価値があるのかないのか(あるんだったらやってみよう)的な議論がされてることが多いですね。

 

忙しい人が自分の時間を取り戻すためにやること、その第一歩が生産性の概念を理解することです。生産性とは、お金や時間などの有限で貴重な資源(インプット)と手に入れたい成果(アウトプット)の比率なので、まずはインプットとアウトプットについて理解する、つまり何が自分にとっての希少資源なのかについて敏感になり、自分の欲しいモノを明確にすることから始めます。

 

そしていよいよ生産性の高め方。その①が「まずは働く時間を減らそう」、その②が「全部やる必要はありません」。

働く時間を減らして、全部やらずに帰る。何だか恐ろしいことを言っているが、果たしてそんなことは可能のか?

 

ちきりんさんは言います。「インプットがいくらでも増やせる状況にいる人には、生産性を上げようという発想が生まれない。」

逆に言うと、「忙しすぎて自分の時間がない」と思っている方は、生産性を上げるチャンスなのかも知れません。

このページではちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」についてさらっとした内容しかお伝え出来ませんが、生産性を上げるための考え方や方法がたくさん紹介されていますので、是非本書を手にとって自分の時間を取り戻して下さい!

そして時間を取り戻したら、死ぬまでにしたいことリストを作って是非シェアして下さいね!一緒にやりたいことを叶えていきましょう!