
【人生でしたいことを見つける本】福沢諭吉の学問のすすめ
突然ですが、「無知はコスト」っていう言葉を知っていますか?
主催したセミナーでお招きした外部講師の方から学んだ言葉ですが、最近は仕事をする時も勉強をする時も、何をするにしても「無知はコスト」という言葉を常に念頭に取り組む様にしています。
「無知はコスト」とはどういう意味なのか???
学習はゼロからスタートして、知識や経験を通じてそれが1になり、2になり、3になり・・・
と考えている人が多いと思いますが、その講師の方曰く、知らないという状態はゼロではなくコストであって、知っている人と比較すると見ている世界が異なっていたり、何かをするにしても余計な費用や労力を要してしまったりと、知らないことは0ではなくてコストを負っているんだよということを学びました。
その時ふと思ったのが、「人生でやりたいことや夢が見つからないと思っている人は、やりたいことや夢が無いんじゃなくて、そもそも知らないことが多い・知っている世界が狭いのではないか?」と思ったので、人生でやりたいことを見つけるための参考書籍として福沢諭吉の「現代語訳 学問のすすめ」を紹介させてもらいます。
人生でやりたいことや夢が見つからないって本当?
夢をインフラにするべく、バケットリストの概念を広めたり、THE BUCKET LISTのWebサービスの告知をしている毎日ですが、多くの人からいただく返答の中で多いのが「人生でやりたことや夢が無い・見つからないんです」という回答。
バケットリストを作って夢をシェアして、一緒に叶える仲間を探しましょう!と言っても、やりたいことや夢がなければ始まりません。そもそも何かをしたいと思うということは、その何かを知っている必要がありますね。ということは、もしかしたら人生でやりたいことや夢を見つけるための学習が足りていないのでは無いか?と思いました。そんな中であったのがこの「現代語訳 学問のすすめ」。
もしかしたら・・・と思ったので、日本人がどのくらい学習しているのか、少し調べて見ました。
学習=読書ではありませんが、読書量とその人の学習量にはある程度の相関関係がありそうです。文部科学省の調査を見て驚いたのが、「日本人一人当たりの平均読書量は年平均12〜13冊」というデータ。月に1冊本を読むか読まないか。このペースでは見聞を深めたり、自分が生活している外の世界を知ることは難しそうですね。
ということで、人生でやりたいことや夢を見つけるためにもっと学習してみませんか?というのが今回のテーマです。物凄く良い本なので是非読んでもらいたいのですが、今回は各編で気になった題目について簡単に紹介させていただきます。
スタートはみんな同じ
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という有名な言葉があります。この言葉を聞くと「人は本当に平等なのか?」と思う人もいると思いますが、『実語教』の中にこんな言葉があります。
人は学ばなければ知恵がつかない。知恵がない人は愚かである
この言葉に対してどうこう言うつもりはありませんが、人生でやりたいことや夢が明確にある人と無い人との違いは、学んでいるか学んでいないかの差とも言えるのでは?と思いました。
結果ではなく権利が平等
とは言っても「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉がある様に、人は皆平等なんじゃないか?という声もあると思います。でもそもそも「平等って何でしょうか?」本書の中には、
「結果の平等」ではなく「権利の平等」
という風に説明されています。なるほど!実際に起こった結果ではなく、学習するかしないか、夢を追いかけるか追いかけないか、これらは個人が持っている権利であって、誰にでも平等に与えられたチャンスなんですね!
一人ひとりの独立が大事
諭吉先生は、一人ひとりの独立が大事だと仰っています。その三つの理由は、、、
① 独立しない人は全体を真剣に考えないから
② 外国に対して権利を主張できないから
③ 独立心のない人は他人を使って悪いことをするから
だそうです。この三つの理由は、あらゆるトラブルは人々が独立心を持たないことが起きると仰っていて、国の発展のためには人々をがんじがらめにするのではなく、一人ひとりが独立して自由に苦楽をともにしながら進む方が良いと言っています。
独立して進むためには人生の目的が必要で、その目的を達成するためにはやりたいことや夢を持つことが大切そうですね!
カルチャーを変える
何かをする時に反対にあったり、自分の行動の制約が出てくることが多いと思います。
人生でやりたいことや夢を持つことも一緒で、夢を追いかける人生に批判的な人が多いのも現実です。ではどうするか?そう、世の中のカルチャーを変える必要があるんですね。じゃあどうやって変えていくのか?カルチャーを変えるためにはロールモデルが必要で、そのロールモデルになるためには学問を修める必要がある。
なるほど、やっぱり世の中を良い方法に変えるためには、学問が大事なんですね。
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