
イタリアの歴史を代表する「シチリア島」観光ガイド!2018年の観光アイランド決定版
ローマ・ナポリ・ヴェネツィアなど、世界中にその名を轟かせる一大観光都市を有するイタリア共和国。
みなさんの周囲にも、イタリアへは行ったことのある方が多いのではないでしょうか。
地中海の豊かな恵みと陽気な人々、洗練されたファッション、歴史ある世界遺産などとても魅力の多いイタリア本土ですが、イタリアを訪れたならぜひ足をのばしてほしいのが本土の西南に位置する「シチリア島」です。
「シチリアを見ないでは、イタリアを見たことにはならない」と言われるほど、特異な存在感を放つシチリア島を訪れてみませんか?
今回はイタリア・シチリア島に注目して紹介します!
目次
1 シチリア島へのアクセスは?
ブーツ型の国土を持つ、イタリア本土のつま先にある島が「シチリア島」です。
公用語はイタリア語。
イタリアにある5つの州の中で一番の面積を誇り、四国の1.4倍ほどの大きさのシチリア島は、イタリア本土とは異なる歴史を持ち、古代ギリシャやヨーロッパの文化が混ざりあった独特の雰囲気の流れる観光地です。
まずはシチリア島を訪れるには、どの様な方法があるのかご紹介します。
1-1 ローマからシチリアまでのフライト!
イタリア本土の主要な空港からシチリアの空港まではLCCが就航しており、とても安くシチリア島に向かうことができます。
例えば首都ローマからシチリアの州都パレルモまでは、ヨーロッパ各国を繋ぐ代表的なLCC、ライアンエアーを使うとなんと20ユーロ代!
もちろん時期によって値段の変動はありますが、一見してみる価値はあります。
ローマからパレルモまでは約1時間半のフライトとなっており、本土を楽しんだ後にシチリア島へ向かう旅行プランもおすすめです。
1-2 シチリア島へはフェリーの旅もおすすめ!
イタリア本土の主要な港から、シチリアのパレルモ港やトラーパニ港へ船旅を楽しむのも良いですよね。
フェリーのチケットはインターネットや直接港でも購入できます。
また、キャビンを選択すれば長い航海でも快適に過ごすことができますよ。
イタリア旅行に時間のある方は、フェリーでの旅もおすすめ!
2 暑い島?シチリア島の気候は?
ティレニア海に浮かぶシチリア島は、地中海気候に属しており、年間を通して暖かく乾燥した気候です。
州都パレルモは真冬の1月から3月でも10度前後の日が多く、雪が降ることはほとんどありません。
日本のように四季がはっきり別れておらず、冬でも温かい日が続くこともあります。
夏のシチリアはほとんど雨が降らず、安定した晴天が続きます。
日差しが強いので、帽子や日焼け止めは必ず持参しましょう。
真夏のシチリアはアフリカ大陸からの風「シロッコ」が吹き、高温多湿になります。
日陰にいても暑さを感じる日が多いでしょう。
住み慣れたシチリア人たちは、お休みの日でも暑さの厳しい昼間は、カフェや家で過ごし夜に街へ繰り出す週間になっているそうですよ!
3 シチリア島の世界遺産
たくさんの文化が混じり合ったシチリア島には、イタリア本土とは違う文化が根づいています。
イタリアにいながらにして、古代ギリシアを感じられるたくさんの建造物が現存しており、全部で7つの世界遺産を見ることができます。
特別な成り立ちを持つシチリアでは、少し歴史に触れる旅もおすすめですよ。
まず外すことができないのが「アグリジェントの遺跡」です。
シチリア島が古代ギリシア人たちに征服されていた紀元前6世紀頃、アグリジェントは古代地中海の主要な都市として栄えていました。
20近くの神殿遺跡群が建てられ、その時代に建築されたうちの一つ「コンコルディア宮殿」は保存状態がよく、今もなお威風堂々たる遺跡として人気を集めています。
その昔ギリシア人達がこのアグリジェントをどれほど重要視していたのか、どれほどの繁栄を見せていたのかを肌で感じることができます。
また、シチリア島には沢山の世界遺産登録あり、観光スポットとして大満足すること間違いありません。
アグリジェントの遺跡地域 | 1997年 |
ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ | 1997年 |
エオリア諸島 | 2000年 |
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々 | 2002年 |
シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡 | 2005年 |
エトナ山 | 2013年 |
パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂 | 2015年 |
世界の歴史に触れ、旅行を楽しんでみるのもいいですよね。
4 シチリア島の名物は?
美しい海からの恵みを受けるシチリア島では、おいしい魚介を思う存分楽しみましょう!
イタリア本土に旅行に行った方で「食事は期待したほどではなかった」と言う意見もよく目にしますが、シチリアではそんな心配は無用。
新鮮な食材を使ったシチリア料理は、定番のパスタにピザはもちろん、食べ歩きできる料理もとてもレベルが高く、大満足間違いなしです。
パレルモには市場(メルカート)がいくつかあり、そこで食べる魚介類のフライやイタリアのおにぎりと言われるアランチーニなどは絶品です。
食事を目的にシチリアを訪れる旅行者も後を絶たない程!
シチリア料理のお供は、何と言っても「シチリアワイン」。
芳醇な香りでどっしりとした風味のシチリア産ワインは、お土産にもぴったりです。
5 シチリアの治安は?
治安があまり良くないイメージのイタリア。
本土よりも物価が安く、失業率も高いシチリア島となれば、より一層治安の心配がありますよね。
シチリア島の治安は決して日本ほど良くはありませんが、過剰に心配する必要もありません。
- 荷物から目を離さない
- 人の多いところでは、リュックやバッグは体の前に持つ
- その日に必要な金額しか持ち歩かない
- ホテルではセーフティボックスを利用する
- レストランでは必ず金額を確認する
これを意識することで、トラブルは避けることができます。
ヨーロッパ旅行の際に気をつけるべきことを覚えておけば、安全に旅を楽しむことができますよ!
まとめ
まだまだ日本人観光客は多くないシチリア島は、魅力の詰まった観光地です。
青い海の広がるビーチはもちろん、歴史を感じる散策や美味しい食事など、旅のあらゆる目的を満たすことのできるオールマイティな島。
次のバケーションは、ぜひイタリア・シチリア島を訪れてみてはいかがでしょうか?
のんびりしたシチリアの空気の中で、素晴らしい時間を過ごして下さいね!