
シチリアレモンが世界に知られる理由!レモン雑学~イタリア編~
私達の食卓を爽やかに演出してくれる「レモン」。
料理にデザートに大活躍、栄養素もたっぷり含んだレモンは美容にも最適な食材です。
レモンと言えばアメリカ・カリフォルニアや日本国内では瀬戸内などが生産地として有名ですが、イタリア・シチリア島産のレモンも名前をよく聞きますよね。
イタリア産レモンの7割を生産する「シチリア島」。
今回はシチリアレモンの特徴や産地ならではのお土産、さらにイタリアの家庭料理とレモンの関係などをご紹介していきます!
目次
1 シチリア産レモンの特徴とは?
レモンと一言で言ってもたくさんの品種があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
シチリアで主に生産されるレモンは、果汁が豊富で酸味がマイルドな「フェンミネッロ・コムーネ」と言う品種です。
日本で一般的に食べられているレモンは、「リスボン」や「ユーレカ」と言う品種で強い酸味が特徴。
私達日本人はレモンと言うと黄色の実を想像しますが、シチリアのレモンは緑色のものもあります。
一年中温暖な気候のシチリアはレモン栽培にとても適した土地であり、収穫された時期によって色や名前も変わります。
シチリアの人々はどの時期のレモンがどんな風味を持っているのか、どんな料理に適しているのかをマンマ(母親)から自然に学びます。
シチリアの伝統をしっかりと受け継いでいるのは、素敵ですよね。
【シチリアはレモン栽培に適した土地!】
出典:http://www.primavera-japan.jp/tour.php?p_id=1482
品種にも左右されますが、レモンは基本的に寒さに弱く気温が下がる地域では栽培が難しいとされています。
レモンの栽培が始まった11世紀は、ヨーロッパでレモンを作り出せる地域が少なく、金と共に富の象徴とされていました。
シチリア島は全ての地域が地中海性気候で、一年中温暖な気候とあって、温度の管理ができない時代からレモンの栽培ができるとても恵まれた地域でした。
実は、貴重なシチリアのレモンを窃盗から守るために雇われていた「農地監視人」があの「マフィア」の発祥になったとする説もあります。
このようにシチリアのレモンは昔から貴重なものとして、世界中に名前を知られていました。
2 これは押さえよう!レモンを使ったお土産
シチリア島を訪れたからには、何かレモンを使ったお土産を自分用や友人用にと考える方も多いですよね。
シチリアのお土産物屋はもちろん、スーパーや市場でもシチリアレモンのフレイバーをきゅっと詰め込んだ様々なお土産を購入できます。
例えばシチリア島のレモンのお酒と言えば「リモンチェッロ」。
レモンの皮を蒸留酒に漬け込んで風味を十分に付けた後に、甘みを加えたとても飲みやすいリキュールです。
シチリアでレストランに入るとどのお店にも必ずあるポピュラーなリモンチェッロは、レモンが安く手に入るシチリアの家庭では手作りすることも多いのだそう。
本場のものをお手本に、日本で手作りリモンチェッロに挑戦してみるもの良いですよね。
爽やかな風味で、食後酒として飲まれるのが一般的な飲み方のリモンチェッロは、定番のシチリア土産の一つです。
アルコールが苦手な方には、乳成分を加えてアルコール度数を抑えた「クレマ・ディ・リモンチェッロ」がおすすめですよ!
その他シチリアレモンを漬け込んだオリーブオイル、レモンの香りを付けた岩塩、レモンキャンディやレモンシロップなどの食材はもちろん、アロマテラピーで使うレモン精油などもお土産にぴったりです。
イタリアらしくパッケージや瓶もおしゃれなので、目移りしてしまう程。
3 絶対食べたい!レモン味のジェラートやグラニータ
イタリアのスイーツ言えば、ジェラートと言う方も多いのではないでしょうか。
シチリアの夏場にも、もちろんジェラートは欠かせません。
街の至る所にジェラート屋さんがあり、子供はもちろんおじいさん、おばあさんも日陰のテラスで涼を取っています。
街の中心から外れてもジェラート屋さんは必ずありますので、ぜひ探してみてくださいね。
ちなみに日差しの強いシチリアの街は、朝早くと夕方が一番賑わっています。
ジェラートと共にシチリア島民に愛されるのが「グラニータ」です。
グラニータとはシチリア島発祥の、言わばイタリア版のかき氷のようなもの。
細かくなめらかな氷の粒にはしっかりと風味が付けられており、暑いシチリアの夏にはぴったりです。
地元の人々は朝からこのグラニータをパンにのせて食べるのが一般的で、カフェやバルなどには必ず置いてあるほど、街中ではよく見かけます。
ぜひシチリアでの朝食は、グラニータを味わって見て下さいね。
ジェラートもグラニータも様々なフレイバーがありますが、おすすめは何と言ってもレモン味です。
着色料を使わずに調理されている、シチリアレモンのジェラートやグラニータは、見た目はシンプル。
味はまるで濃いレモンネードを飲んでいるような、しっかりとした風味を楽しめます。
夏はこのレモンのグラニータに、イタリアのスパークリング・ワイン、「スプマンテ」を注いだものがとても人気です。
4 マンマ(母親)の味、シチリアレモンを使った家庭料理
シチリアの人々とレモンの存在は、切っても切り離せない関係で、レストランだけではなく家庭料理にもシチリアレモンはふんだんに使われています。
シチリアの市場やスーパーには、緑の葉っぱが付いたままのシチリアレモンが山積みされており、そのお値段の安さにびっくり!
市場のフルーツ屋さんや八百屋さんでは、レモンをおまけでくれることもあります。
美味しいものが大好きなシチリアの人たちは、シチリアレモンの使い方も独特です。
薄切りにしてお砂糖を少しまぶし、冷凍庫に入れて凍らせたものをそのまま食べたり、シチリアレモンとオリーブオイルでサラダにしたりするのは定番中の定番。
主食のパスタにもシチリアレモンとパルミジャーノ・レッジャーノを合わせた、いかにもイタリアらしいものが家庭の食卓に並びます。
無農薬のシチリアレモンが安価で手に入るので、旅行滞在日数に余裕のある方は、キッチン付きのアパートなどに宿泊して、シチリアの家庭料理を作ってみるのも楽しいですよね。
まとめ
今回は、シチリア島民の生活に切っても切り離せない「レモン」の歴史から、おすすめのお土産・料理を紹介しました。
実際に現地の市場などを訪れると、どこからかシチリアレモンの香りが漂います。
また、電車で都市部から少し離れると、広大なレモン畑が広がる光景を目にすることができるんです。
レモンの黄色と木々の緑、その奥に広がる海の青のコントラストが美しいシチリアならではの景色を、ぜひ実際に見に行ってみてくださいね!
絶景を楽しみながら、シチリアレモンを使用した伝統料理を堪能して、素敵な旅の思い出を作ってください。
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