
シチリア島の治安はどう?旅行者が覚えておきたいシチリア観光の注意点!
世界中から観光客の集まるイタリアの「シチリア島」。
州都パレルモを中心とするこの島は、年間を通して温暖な気候の憧れのリゾート地ですよね。
しかし、イタリアはスリやタクシーのぼったくりなどが多いという話を、よく耳にしませんか?
シチリア島を訪れる前には、自分の持ち物などをしっかりと守る知識を身に着けておきたいですよね。
今回は、シチリア島の「治安」や「安全対策」などについて紹介します!
目次
1 イタリア屈指のリゾート地「シチリア島」とは?
イタリアの首都ローマやナポリなどは、地域によっては夜はもちろん、昼間に歩くのも怖いと言う話もよく聞きます。
おいしい料理や数々の世界遺産が残る一生に一度は訪れてみたい国ですが、日本に比べると軽犯罪の発生率が高く、観光客のみならず、イタリア国民でも常に最低限の警戒が必要な国でもあります。
マフィアの発祥地であるシチリア島と聞くと、余計に現地の治安が気になっている方も多いですよね?
1-1 シチリアは怖いところ?
シチリア島の治安は、街によって大きく異なります。
マフィア発祥の地とされていますが、一般の観光客がマフィアに狙われることはありません。
それよりも気をつけたいのがスリや置き引き、ひったくりなど金銭を狙った犯罪です。
イタリア本土に比べるとアジア人の観光客は少なく、観光名所・ビーチはもちろん、街を歩いているだけでも私達日本人は目立ってしまいます。
加えて、シチリアの人達は日本を「IT技術の進んだ経済的に豊かな国」と言う印象を持っているため、全く警戒をしていないと狙われる対象になりやすいのも事実です。
1-2 犯罪に巻き込まれない為の心構え!
しかし、金銭や物を狙った犯罪は少しの心構えで防ぐことができます。
ヨーロッパのどこの国にも共通することですが、
- 持ち物から目も手も離さない
- ホテル内の部屋であっても貴重品を置きっぱなしにしない
- 街歩きの際は、必要最低限の持ち物で出かける
この意識を持つだけで、トラブルは起こりにくくなります。
シチリアは街の雰囲気も明るく、他のイタリアの地域に比べて特に治安が悪いと言うわけではないんですよ。
なので過剰に心配する必要はありませんが、楽しいシチリア旅行にする為にも、ある程度の用心する心構えは持って置いてくださいね!
2 シチリアのリゾート・タオルミーナの治安は?
シチリア南部の有名なリゾート地「タオルミーナ」は、オンシーズンになると街中を警察官が巡回していたり、防犯カメラが数多く設置されているため、治安はとても良いと言われています。
事実、タオルミーナは夜になっても人通りがとても多く、よほど外れに行かない限りは嫌な雰囲気を感じることはありません。
ナポリやローマでは怖いエリアとされる鉄道やバスの駅周辺も、とても明るく綺麗なので、心配なく観光を楽しむことができますよ。
しかしシーズンオフである冬のタオルミーナは、地域住民以外がいなくなるため少し寂しい雰囲気が漂うエリアでもあります。
また冬は日暮れが早くなり、夜も夏場のような賑わいはなくなります。
冬にタオルミーナを訪れる際は、昼間に思い切り観光をして、夜は早めにホテルに戻る旅行プランをオススメします!
3 州都パレルモの治安は?
シチリア島を訪れる観光客のほとんどが、滞在すると言っても過言ではない「州都パレルモ」。
美味しい魚介類とワインを楽しめるレストランや、高級ブランドショップなどを存分に楽しめる都市でもあります。
また、「文明の十字路」と言われるシチリアの歴史を感じることができ、建築物など魅力に溢れています。
パレルモの街も中心街は警察官が多数巡回しているとあって、昼間の街歩きに特別な警戒は必要ありません。
他の地区同様、駅やバス停など不特定多数の人が集まる場所ではスリなどが発生しますが、基本的な対策で十分に身を守れます。
ただし、細い路地や鉄道のパレルモ中央駅周辺は、お世辞にも雰囲気の良いエリアとは言えません。
不穏な通りはゴミが散乱していたり、カフェやレストランなどはないので、迷い込んでしまったらすぐに引き返してくださいね!
昼間はのんびりとした雰囲気の漂うパレルモですが、夜になるとまた別の顔を見せるんです。
ナイトライフが盛んなパレルモは、バーやクラブなどが密集している地域があります。
毎日夜10時を過ぎると、溢れんばかりの若者たちで通りが埋め尽くされ、音楽とともにお酒を楽しむ姿が見られます。
小さな通りは文字通り人で通れなくなり、その付近にホテルを取ってしまうと、夜中まで騒音に悩まされる事にもなりかねません。
また、基本的にはオープンで、外国人にも優しいシチリア人ですが、中には小競り合いから大きな喧嘩に発展していることもあるので、周辺には十分注意した上でお酒の場を楽しんで下さいね。
4 昼間の時間帯に注意!
日差しの強いシチリア島は、真夏の14時頃から18時頃の時間帯に外出する人がぐっと減ります。
郊外の都市では、カフェなども閉まってしまうことも多い程です。
観光客の私達からすると「観光地の人が減って見学しやすくなるんじゃない?」と思ってしまいがちですが、地元の人々の目が少なくなるその時間帯こそ、スリやひったくりの犯罪被害が増える時間帯でもあります。
大通りはまだ交通量がありますが、少し外れに出てしまうとガラーンとしている場合が多く、不安に感じることもありますので気をつけましょう!
シチリア島滞在中は、シチリア流のリズムで生活するのが一番安全で楽しめますよ。
昼間の日差しが強い時間帯は、ホテルで一休みしたりカフェでお茶をしたりして過ごし、夕方地元の人々が活動を始める時間帯にまた街へ繰り出して見て下さいね。
5 タクシーのぼったくりにも注意!
シチリア島でスリなどと共に気をつけたいのが、タクシーのぼったくりです。
高級リゾート地であるタオルミーナや地方の都市などでは心配いりませんが、パレルモのタクシーではしばしばぼったくり被害に合う人がいます。
パレルモ市内を移動する場合はバスもおすすめですが、時間にアバウトだったり急に運休になることもあり、タイミングが悪いと待ちぼうけをくらうこともあります。
タクシーは特に空港からの移動などに便利ですが、乗り込む前には必ず金額の確認とメーターが付いているかどうかの確認をしてくださいね!
パレルモ空港から鉄道の中央駅までは、約45ユーロ(5700円)くらいが目安です。
まとめ
シチリア島は、イタリアの中で特に危険な地域ではありません。
ですが、のんびりした南の島の雰囲気に飲まれて全ての警戒を解いてしまうと、思わぬ事態になることもあります。
少しの注意で回避できるトラブルがほとんどですので、旅行を楽しみながらも、心の隅には気をつけるべきことを覚えておきましょう!
これを踏まえた上で、シチリア旅行を楽しんで下さいね。