
魅力溢れる観光地【イタリア・シチリア島】へ行こう!
イタリア・シチリア島と聞くと皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
近年イタリア最大のリゾート地タオルミーナが日本でも有名になり、シチリア島に行ったみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
タオルミーナはもちろん素晴らしいリゾート地ですが、シチリアは他にもぜひ訪れてほしい小さな町や、これぞシチリア!と言った風情を持つ街がたくさんあります。
そんな今回は、シチリアを訪れたならぜひ足を運んで欲しいおすすめの観光スポットをご紹介します。
目次
1 州都パレルモの歴史を感じよう
イタリアにいながらにして、ヨーロッパのその他の国とは違うエキゾチックな雰囲気が漂うシチリア島。
その島の中心になるのが「州都パレルモ」です。
人口100万人を越すパレルモは、フェリーの港や国際線も就航するパレルモ空港などがあり、シチリア島への窓口となっています。
シチリア島への旅行を計画している方の中には、まずはパレルモからと言う旅程の方も多いでしょう。
「文明の十字路」と呼ばれ、歴史上数多くの民族に征服された歴史を持つシチリア島の州都パレルモ。
町中にはイスラム文化やヨーロッパ文化などが混ざり合う「パレルモ大聖堂」や、映画「ゴッド・ファーザー」のロケ地となった「マッシモ劇場」、スペインに支配されていた17世紀に作られた美しいバロック様式の装飾「クアットロ・カンティ」など見どころがたくさんあります。
<パレルモ大聖堂>
<マッシモ劇場>
<クアットロ・カンティ>
パレルモの歴史は多民族との戦いの歴史でもありますが、今現在の街は決して重苦しい雰囲気ではなく、パレルモの人々はミックスされた文化に誇りを持って、それを守っているように思えます。
2 メルカート(市場)に出かけよう!
パレルモの街の歴史を肌で感じた後は、有名なシチリアのメルカート(市場)へ出かけてみましょう。
パレルモ市内にはいくつかメルカート3つありますが、特に一番賑わっているのが「バッラロ市場」です。
細い裏路地に1キロに渡って続く市場は活気に溢れており、日本とは全く違う異文化体験ができますよ。
また、お土産探しにもぴったりのエリアなんです!
シチリアで取れたフルーツや野菜はもちろん、魚介類やお肉類、雑貨から衣料品まで何でも揃うパレルモの台所。
店先に用意された氷の上に、巨大なカジキやマグロの頭がディスプレイされていたり、山のように積まれたレモンにシチリアらしさを感じたり、面白さと共に少しのカルチャーショックを味わえるのが市場巡りの醍醐味です。
「バッラロ市場」独特の雰囲気を、ぜひ楽しんでくださいね!
出典:https://p-dress.jp/articles/3320
ここの市場の人達はとても人懐っこくて、商売上手。
こちらが日本人だと分かると「サムライ!」「ヒメ!」なんて声があちこちから飛んできます。
ニコニコしていて感じは良いですが、少し押し売りに近い時もあるので、いらないものは「No,grazie!(ノー、グラッツィエ)」と言ってその場を切り抜けてください。
市場散策でお腹がすいたら、ちょっとつまむのもおすすめで、採れたてのイカのフライや名物アランチーニなどの食べ歩きはとても贅沢なひと時になる事間違いなしです。
3 城壁の天空の都市エリチェ
出典:https://ja.best-wallpaper.net/erice-sicily-italy-mountains-valley-sky-castle-trees_wallpapers.html
シチリア島で中世へのタイムトラベルを楽しめる街、それが城壁の天空都市「エリチェ」です。
美しい海の街トラーパニの西側にある標高751メートルの山に築かれた小さな街で、古代の人々はエリチェを聖地と呼び続けていました。
そんな聖地は現在も中世ヨーロッパの古い町並みをそのまま残し、城壁と自然に囲まれた美しい街です。
シチリアを訪れたなら絶対に足を運んでほしい場所のひとつです。
エリチェへはトラーパニから、バスやロープウェイで向かいましょう。
小さな町なのでトラーパニに宿を取っても良いですし、エリチェに宿泊すれば山上から水平線に沈む夕日を眺めることもできます。
コンパクトにまとまったエリチェの町は、地図を持たずに散策するのがおすすめ。
入り組んだ小さな小道を抜けると突然古城が現れる、なんてこともありますよ。
夜は昼間と違い、観光客の姿がほとんど見られなくなります。
静かな凛とした空気の中散歩をしていると、すれ違う地元のおばあさんが「Buona sera(こんばんは)」と気さくに声をかけてくれる、とても優しい町です。
人気はなくとも、治安の心配もありません。
4 世界遺産アグリジェントの遺跡を見に行こう!
シチリア島のパレルモから南東に位置するアグリジェントは、イタリアに居ながらにして古代ギリシャの雰囲気を味わえる街です。
世界的に見てもアグリジェントほどの状態で遺跡が現存しているのは珍しく、シチリア島を訪れたなら絶対に外せない場所の一つでもあります。
パレルモからはバスや鉄道を使って2時間半、古代には30万人もの人々が居住していたと言われるアグリジェントに到着です。
駅についたらまずは旧市街の街歩きに出かけましょう。
メインの通りにはレストランやジェラート屋が立ち並びます。
アグリジェントはアーモンドやピスタチオの産地として有名で、日本では見られない「アーモンドペーストのパスタ」を出すお店もあるんですよ。
ジェラート屋では、緑が鮮やかなピスタチオのフレイバーを選んでみてくださいね。
産地なだけあり、とっても濃厚なピスタチオの風味が楽しめます。
腹ごしらえをしたら、駅からバスやタクシーで神殿方面に向かってみましょう。
5分ほどで「神殿の谷」と呼ばれるアグリジェントの考古学地区に到着です。
たくさんの古代遺跡が残る中でも神殿の谷のメインと言えるのが紀元前450年頃に建設された「コンコルディア神殿」です
壮大な神殿はあまりの保存状態の良さに驚くこと請け合いです。
他にもたくさんの遺跡が残る公園内はとても広いので、十分に時間を取って観光することが出来ますよ。
5 シチリア東部にも見どころ満載!
シチリア島の西側を堪能した後は、南東部に移動しましょう。
南東部で有名な街は、こちらも古代ギリシャに起源を持つ都市「シラクーサ」です。
シラクーサは古代の遺跡を残しながらも、リゾート地としての顔も持つ独特の雰囲気を持った街です。
シラクーサの見どころといえば、何と言っても旧市街のあるオルティージャ島。
シチリアで一番美しいと言われるドォーモ広場は必見です。
海沿いの街であるシラクーサの夏はとても暑く、一年中湿気を含んだ海風の吹く街です。
出典:https://4travel.jp/travelogue/10752728?page=2
昼間はドォーモの地下通路や宮殿を利用して作られた、ベッローモ州立美術館などに足を運んでみるのもオススメです。
外観の建物が美しいだけではなく、館内に飾られている彫刻やアンティークな建物、絵画は素晴らしい建物ばかり。
彫刻・絵画は写真撮影が禁止となっていますので、気をつけてくださいね。
美術鑑賞をして感性を磨いてみるのも、旅の良い思いでになります。
シラクーサまでは、高級リゾート地タオルミーナからいくつもツアーが発着しています。
リゾートでの休日の合間に、ぜひシチリアの歴史を見学しに行ってみてくださいね。
まとめ
リゾートあり・古代遺跡あり・城壁ありと、街によって全く違う様々な顔を見せてくれるのが「シチリア島」です。
「シチリアを見ずしてイタリアを訪れたことにはならない」と言われるほど、美しい島であるシチリア島。
時間が許す限り滞在して、たくさんの街を訪れて見てくださいね。
リゾートが好きな方も、考古学に興味がある方も、きっと満足の行く旅ができますよ!